
Vol.4
ともっち:ここまで駆け足で振り返って見たけど、思い出深い曲ってある?
旅風さとみ:ドリカムかなぁ。この曲結構耳に残ってる。
高峰智弘:そうそう。FM802からよく流れてた。この頃ってドリカムの曲出るたびにかかってた気がする。3人でやってた時が一番良かったな。あの頃は夢があってそれが曲になってるから、聴く人に真摯に訴えかけるところがあったよね。ただ、いろいろ経験して行くと、そう言った夢物語が虚しくなってくることもある。最近は中村正人も吉田美和も自意識過剰ってうーか、なんか自分の才能に酔いしれてるように感じる。純粋に追い求めているときがみんな輝いていたんやなぁとつくづく思う。
ともっち:ミスチルもね。最初は夏の海の感じがあって、ひとまわり上の世代やとサザン彷彿させるんちゃうかな?ただ、その世代は「イノセントワールド」はレベル高いって言ってたしな。オレはこの曲が印象に残ってる。
高峰智弘:こういういい曲作るんやけど、のちに不倫とか問題起こすんやね。尾崎豊もそうやけど。ただ、ミュージシャンって自分の世界観と現実の間で苦しむこともあるしね。冬場によくFMから流れてきて印象に残ってるのがFLYING KIDS。イカ天出身では最も優れていると思う。いろいろあるけど、この曲が印象的やなと思う。
旅風さとみ:なんかこういう邦楽が多くて、洋楽のいい曲がかかっているんやけど、邦楽もこんな感じでBGMとしては最高やと思う。Being系や小室系が全盛になるちょっと前に多かったような気がする。旅するのも気が向いたところブラブラ出て見たり、なんとなくのんびりしてたような気がする。東京でスキーがトレンド!みたいになってから、夜行快速で安く遠くに行こうって人が多くなって、ムーンライトとか大混雑してたような気がする。まぁ、その時期があったから今でもあちこち旅に出るんやけど。
ともっち:FMからいい曲が流れてきていた時代やし、やっぱ雑誌や新聞よく読んだり、調べ物したり…テレビに縛られるなんてアホらしいって感じあったんで、テレビなくても不自由しなかった。なんか一人で行動するとそうなってしまうよね。
旅風さとみ:同感。旅を続けているとテレビなんて見てられへんもん。そもそも音楽はラジオ聞くかカセットテープに録音する時代。スマホどころかワンセグなんてなかった時代。音楽があればそれで幸せみたいな。
高峰智弘:外に出ることが多ければテレビなんて見やへんし、テレビ見るん当時言われてた「カウチポテト」
ともっち:でも智弘は2003年に液晶テレビ手に入れたやん。まぁ、MTVとか音楽関係ばかり見てたんよね。結局、音楽のある生活やったわけだ。
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